壱岐 勝浦 朝市通り

作者 t-yamauchi

カテゴリー 風景画 > 九州 > 長崎

海岸通りの山側に「朝市通り」が町をモール状に繋いでいます。小商いを続けている家や、もう商いは止めて住宅になっている家が不規則に混在しています。

タバコ屋があったので入り口で声をかけましたが返事がありません。中に入ってみると30坪くらいはありそうな広い店内に雑貨などの商品が閑散に点在。奥の茶の間ではテレビで高校野球。横のなってテレビを見ているおじさんの後姿にもう一度声をかけましたが相変らず反応なし。お昼寝中の様です。あきらめて退散。

もう一軒寄ってみるとそこも無人。店のオバさんは向いの店でおしゃべり中。「あーすみません。何にしますか?」と駆け戻る。

商売と言うよりも交流や生き甲斐の為に店の形をとっているような印象。お互いが少しづつ他に関心を持ち緩やかに連帯する。コミュニティのあり方の大事なヒントがあるように思われました。

お盆です。民宿の多くは市場が休みで鮮魚が出せない為休業。海が見える丘の上の民宿をやっと見つけて一安心。夕食は外に出たのですが、これがやはりどこも休み。やっと朝市通りの焼き鳥屋さんを見つけて入りました。店は帰省した若者や地元の年配客達でいっぱい。私も御店のお上さんから「あなたは確か○○君?」。他のお客さんもアイツ誰だっけなと言う顔でチラチラ。勝本のお盆の雰囲気に飲みこまれた感じです。小さな町のこんな一体感って良いなーと思いました。大混雑でしたが冷たいビールも焼き鳥も最高でした。帰り道にはお盆の提灯のよもぎ色の薄明かりが連なっていました。

翌朝、お店の前を通ったらお上さんが「昨日は混んでてすみませんでした」。一日でなんかすっかり住人になった様な感じです。